たかしのソープレポ 前編
※予約から入店まで。待合室~プレイまでは次回
ソープランドに行こう
エイプリルフールが恙無く過ぎ去り、春宵に照り映える桜の花びらも彼方へと消え散った4月6日の夕暮れのことです
臨時収入に浮かれていた私のスマホの画面には、ソープランドの電話番号が表示されていました
今回行こうとしている店は、格安店、大衆店、高級店……といったグレードでは「高級店」に属されるA店
場所は吉原、料金は120分で、6万。単位換算で0.3GOです
適当な店に行くならいざしらず、失敗したくなかったので安定を取って予約をしました
行くとしたら土曜日しかなかったので、4月7日の予約、という形になります
「お電話有難うございます、Aです(早口)」
店員の口調はどこかぶっきらぼう。初手からビビる
正直ソープなんてそうそう行かないですし、電話予約が初めてだったので、気が重かったです
「あー、◯◯ちゃんは当日全部埋まっちゃってますねー。✕✕ちゃんも、□□ちゃんも全部って感じですねー」
店のHPでめぼしいと思った娘を挙げたら全滅。半日かけてネットの海で洗いざらい調べたのに全部パー
6万で単発ガチャ回してる身分としては、ここで電話切ってもいいかなぁ、という諦念はそりゃあ、出てきます
そんな思いが声色に出ていたのでしょう。店員が初めて慌てた声になって、私に言いました
「一応、△△ちゃんだったらご指定の時間から一時間後に空きますけど、どうしましょう?」
△△ちゃん
HPで写真を確認したら、優先順位は高くないけど、まぁ悪くない方
3サイズだって詐称込みで勘定しても許容範囲(風俗業でウエスト60以上表記はほぼ確実に豚、らしい)
年齢は入ってみないと判断つかない(所謂吉原年齢が如何ほどのサバか、この段階でイマイチ分かっていなかった)
ただ、いくらHPの写真が加工されていたとしても、最低限40や50の妖怪が出てこないことは確実に分かる
……まぁ、いっかぁ
「じゃ、△△ちゃんでお願いしますー」
想定とは違ったけど、これもまた致し方ない話なのです
何故かと言うと、週末のソープは予約で一杯。前日予約だとお目当ての娘を仕留めるのは困難
そのため、理想を狙うなら早期予約がベターですが、それは大概の店だと二回目以降の客に許される特権です
社会的身分からして場違いな店に特攻したのもあり、妥協以上の落とし所には持っていけたと思います
安定を取ってシコらずに寝ました
当日
高級店では店の最寄り駅から送迎をしてもらえるので、日暮里駅近くで待機です
エクセルシオールで西武対オリックスの速報を眺めながら、こっち行けばよかったと早くも後悔
満塁で源田に回った時はげんなりしてましたけど、手首がドリルになりました。手マンが捗りそう
時間になったので、迎えの車を確認する電話を入れて、車両ナンバーと車種を教えてもらいます
送迎車はワゴンです
同業他店が密集しているため狭い路地を通るのと、集客容量的にマイクロバスは不要ということでしょう
はじめての高級店なので緊張はありましたが、カーステレオのラジオが非日常の中の日常を感じさせてくれて
多少はリラックスしながら店に向かえました
こういうのって結構大事
到着した店では、信じられないものを見ました
店の廊下にいるボーイ(ソープ内での総務)が、全員土下座でお出迎えしてくれたのです
全員30後半~40前半程度でしたかねぇ。声もそれなりに張って、一廉の誠意を感じさせてくれました
それが彼らの仕事という、つまらない一言で切り捨てればそれまでですが、現実で見たら萎縮しますよこんなの
それが茶飯事の世界なんだなぁ、という、変な疎外感を覚えて待合室までの道のりを歩いたものです
続く